急性期か慢性期か迷う看護学生へ。新卒で慢性期を選んだ看護師が宇治病院で見つけた「その人らしさに気づく看護」

2東(障害者病棟)看護師 Yさん
京都光華大学を卒業し、2026年4月に新卒で社会福祉法人あじろぎ会・宇治病院へ入職。現在は2東病棟(障害者病棟)に所属し、パーキンソン病や肢体不自由のある患者さんを中心にケアを担当している。
▼キーワード
・新卒で慢性期病院を選んだ理由
・宇治病院の新人看護師教育
・慢性期看護のやりがい
・誰かが困っていたら、みんなで助ける
・急性期か慢性期かで迷う看護学生へ
小学生のときに見た、家族に向き合う看護師の姿
父が倒れたのは、私が小学校の5、6年生の頃でした。それが、看護師という仕事を意識した最初の出来事です。
そのとき病院でお世話になった看護師さんの対応が、とても印象に残っています。父に対してはもちろん、そばで見守る私たち家族一人ひとりに対しても、丁寧に向き合ってくださる姿がありました。患者さんだけでなく、そのご家族にも目を向けられる看護師になりたい。そう思ったことが、私の原点です。
その気持ちは中学、高校と進んでも変わることはなく、そのまま看護の道へ進みました。
慢性期実習で知った、患者さんから「聞き出す」ことの難しさ
就職先を決めるうえで大きかったのは、大学時代の慢性期実習で経験したある出来事でした。
受け持たせていただいたのは、痛みを抱えている患者さんでした。看護学生として、どのような痛みなのかをきちんと知りたくて、いろいろとお聞きしたのですが、患者さんにとっては、質問攻めのように感じられてしまった部分があったようで。患者さんに不快な想いをさせてしまったことがありました。
どのように関われば良かったのか、どうすれば患者さんが不快な思いをせずに情報収集ができたのか。より深く患者さんと関わっていける場所で学びたいと思うようになりました。
新卒だと急性期に進む同級生が多く、私も一度は考えました。ただ、急性期では病状が短い期間で大きく変わっていきます。そうではなく、患者さん一人ひとりにきちんと寄り添って、長い目で見ていきたい。それが、私のやりたい看護でした。

新卒で慢性期病院を選んだ理由。説明会と見学で確かめた「やりたい看護」
大学時代に参加した就職説明会に、宇治病院も来られていました。慢性期に特化した病院だと知ったのは、そのときです。お話を聞くうちに、患者さんとより深く関わっていくという考え方が、自分のやりたい看護に近いと感じ、実際に見学に行ってみたいと思いました。
見学では病院や病棟を実際に見せていただき、病棟や看護部の雰囲気の良さを感じました。中途採用で入職された方から直接お話を聞くこともでき、外からは分からない詳しい雰囲気まで知ることができたので、就職を希望しました。
とはいえ、入職前は不安のほうが大きかったのが正直なところです。病院という職場での人間関係、そして新人看護師として仕事や看護技術がきちんとできるようになるのかどうか、不安を感じていました。
でも、その不安は入職してすぐに和らぎました。2東病棟には中途で入職された方も、新卒から働いている方もいらっしゃって、年齢の近い先輩がたくさんいらっしゃいました。とても関わりやすく、相談もしやすい。困ったことがあればすぐに聞ける環境なので、人間関係の面でもすごく働きやすいと感じています。

シャドーイングと一人受け持ちから。宇治病院の新人看護師教育
入職して最初の2日間ほどは、全職種共通の研修を受けました。法人の理念など、土台となる部分を学ぶ時間でした。
3日目からは病棟に上がり、まずは先輩に付いてシャドーイングから始まりました。そこから、患者さん一人の受け持ちがスタートします。私の病棟にはもう一人同期がいるのですが、それぞれの進み方に合わせて、受け持たせていただく人数を変えていってくださいました。一人ひとりのスピードに合わせてもらえるので、無理なく段階を踏むことができています。
毎月ではありませんが、月に1回ほどのペースで新人研修も組んでいただいています。採血のこと、バイタルサインのこと。現場で必要になる技術を、あらためて学び直せる機会になっています。
そして日々の業務では、毎日フォローについてくださる先輩看護師がいます。研修だけでなく、病棟でも先輩方から一つひとつ丁寧に指導していただける。分からないことを聞いて、実践して、少しずつできることが増えていく。その繰り返しでここまで来ました。
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障害者病棟の1日と、新人が痛感した判断の壁
2東病棟は障害者病棟で、パーキンソン病などの難病や肢体不自由のある方が7割以上を占める病棟です。ご自身で身の回りのことができる方もいれば、寝たきりの方もいらっしゃいます。
日々の業務では、自立度の高い患者さんを受け持ち、コミュニケーションを取りながらケアを行っています。血糖測定やインスリン注射、皮下注射、車椅子ベルトを装着している方への対応、吸引が必要な方、点滴をしている方まで、担当する患者さんの状態はさまざまです。
この4か月で一番大変だったのは、吸引が必要な方や点滴をされている方、寝たきりの患者さんを受け持ったときのことでした。最初はコミュニケーションが取れる状態だったのですが、ご高齢で老衰ということもあり、少しずつ状態が落ちていく方もいました。
まだ新卒で、自分では判断ができない。どうしたらいいのか分からない。そのときは本当に立ち止まってしまいました。フォローについてくださっていた先輩がすごく声をかけてくださって、なんとか乗り越えることができましたが、自分で判断して動いていくには、まだまだ足りないと痛感した経験です。

昨日できなかったことが、今日はできる。慢性期看護のやりがい
大変なこともありますが、慢性期だからこそ感じられるやりがいがあります。
一番は、患者さんと継続的に関わっていけることです。日によって受け持ちが変わるのではなく、同じ方に関わり続ける。だからこそ、昨日はできなかったことが今日は少しできるようになった、といった小さな変化に気づくことができます。そしてその変化を通して、その方らしさに気づくことができるんです。
また、生活面や退院後の生活まで考えながら看護を行っています。宇治病院は認知症ケアや口腔ケア、摂食嚥下にも力を入れており、患者さんの生活を支える看護を学ぶことができている実感があります。ここにはすごくやりがいを感じています。
自分自身の成長を感じるのは、看護記録を書くときです。毎日フォローについてくださる先輩方が、「こういう視点で見たほうがいいよ」「こういうところを見たら、もっとこういう記録が書けるよ」とアドバイスをくださいます。そのおかげで、患者さんの状態を考えながら観察できるようになり、看護記録も自分で考えて書けるようになりました。今では修正が入らずに書けるようになってきていて、4か月前の自分と比べて成長できているのかなと感じています。
誰かが困っていたら、みんなで助ける。固定チームナーシングの病棟
2東病棟は、チームワークがとても良い病棟です。新人だけでなく、チームの一人ひとりにきちんと目を向けて、誰かが困っていたらみんなで助ける。その姿勢が根づいている職場です。
先輩方を見ていて共通していると感じるのは、患者さん一人ひとりにすごく真摯に向き合っておられることです。たとえばナースコールが鳴って私が対応したときでも、先輩がすぐに「どうした?」と声をかけてくださる。一言で終わらせずに、必ず気にかけてくださる先輩がとても多いです。
入職したばかりの頃は不安もありましたが、特別なイベントに限らず、日頃の勤務のなかで一人ひとりを気遣ってくれる温かさがある病棟だと感じています。

急性期か慢性期かで迷う看護学生へ。周りと比べすぎず選んでほしい
宇治病院は、新人看護師が分からないことをそのままにせず、周りに相談しながら成長していける職場です。先輩方も優しく、一人で抱え込まずに仕事ができる環境があります。
新卒だと急性期に進まれる方が多いと思います。実際、急性期に就職した大学時代の友人に話を聞くと、1か月目からしんどいと言っていたり、最近では辞めてしまった人もいます。
だからこそ、周りと比べすぎないでほしいと思います。自分のやりたい看護を頭に置きながら、どういう病院に行きたいのかを選ぶ。それが、長く働くうえで大事なことなのかなと感じています。
最初は不安なことがたくさんあるはずです。それでも、分からないことを一つずつ学びながら成長していける環境があります。患者さんと深く関わりながら技術を学びたい方に、宇治病院は合っていると思います。
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
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社会福祉法人あじろぎ会・宇治病院では、新卒の看護師が一人で抱え込まずに成長していける教育体制を整えています。入職後はシャドーイングから始まり、一人ひとりの進み方に合わせた受け持ち、毎日のフォロー体制、月1回の新人研修まで、段階を踏んで学べる環境です。認知症ケアや口腔ケア、摂食嚥下にも力を入れ、患者さんの生活を支える慢性期看護を実践しています。JR・京阪「黄檗」駅から徒歩5分、253床の地域密着型病院です。京都・宇治エリアで、患者さん一人ひとりとじっくり向き合う看護がしたい方、まずは病院見学からでも大歓迎です。採用情報・エントリーは下記よりお気軽にお問い合わせください!
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