ケアプランセンター管理者インタビュー|居宅ケアマネ一本で歩める場所へ。地域の「ケアマネ待ち」を減らしたい。地元・宇治で挑んだ事業所の立ち上げ

ケアプランセンター大久保 管理者Uさん(主任ケアマネージャー)
京都府宇治市出身。アパレル業界を経て、22歳で介護の道へ。介護職として働きながら介護福祉士、介護支援専門員、社会福祉士の資格を取得。老人保健施設や特別養護老人ホームでの施設ケアマネージャー、居宅介護支援事業所での管理者などを経験する。2022年4月に社会福祉法人あじろぎ会へ入職し、同年10月にケアプランセンター大久保を開設。立ち上げから管理者を務める。主任介護支援専門員。
▼キーワード
1.ケアマネ一本で歩める環境
2.宇治・城陽エリアの「ケアマネ待ち」を減らしたい
3.病院を持つ法人ならではのチームケア
4.2チーム制と先輩同行で育つ教育体制
5.穏やかで前向きな仲間と共に
「縁の下の力持ち」への憧れ。一直線に目指したケアマネージャーへの道
社会人としての最初の仕事は、アパレルでした。全国チェーンのお店で、2年ほどの間に各地を転々としました。いろいろな土地で働けたのは楽しい経験でした。ただ、年齢を重ねてからもこの仕事を続けている自分は、あまり想像できませんでした。長く続けられて、地元に根付いて働ける仕事を考えたときに、思い浮かんだのが介護福祉の世界です。
ケアマネージャーという仕事を知ったのは、祖母の介護がきっかけでした。母方の祖母は認知症、父方の祖母は脳出血で寝たきりの状態になり、介護サービスを利用していました。そのときにケアマネージャーの存在を知り、調べていくうちに、ご利用者様の生活を陰ながら支える姿を、とてもかっこいいと感じるようになりました。いわゆる「縁の下の力持ち」です。直接介護をするよりも、陰で支えるプランニングの方が、自分には向いているのではないかとも思い、この仕事を目指すようになりました。
22歳でヘルパー2級を取得し、施設の介護職として働き始めました。最初からケアマネージャーを目指して現場に入ったので、働きながら当時のケアマネージャーの方に仕事内容を詳しく教えてもらっていました。その後、介護福祉士、ケアマネージャー、社会福祉士と、資格はすべて働きながら取得しています。まさに、ケアマネ一直線のキャリアでした。

施設とは別世界。居宅で知った、地域とつながる支援の面白さ
ケアマネージャーとしては、まず施設ケアマネからスタートし、その後、居宅介護支援事業所のケアマネージャーになりました。同じケアマネージャーでも、施設と居宅はまったく違います。転職したような感覚でした。
施設には看護師、リハビリ職、介護職、医師がそろっていて、施設の中のサービスで支援が完結します。その中で多職種と連携していくのが施設ケアマネの仕事です。
一方で居宅は、「世界が広いな」と感じました。介護サービスだけでなく、配食のお弁当屋さんや行政、地域の方々など、関わる相手が一気に広がります。そうした人たちとのやり取りが、私にはとても楽しかったんです。
ところが、居宅介護支援事業所で3年ほど経ったころ、グループホームへの異動が決まりました。まだまだ居宅で学びたいと思っていた矢先のことでした。居宅のケアマネージャーとしてやり残した思いが強く、それが転職を考えるきっかけになりました。

ケアマネ一本で歩める環境。あじろぎ会を選んだ決め手
転職先を探すうえで前提にしていたのは、ケアマネージャー一本でキャリアを続けられること、そして部署異動が少ないことでした。いくつかの法人を検討する中で出会ったのが、社会福祉法人あじろぎ会・宇治病院のケアプランセンターの求人です。
面接では、「希望する限り、同じ部署で働き続けられる」と言っていただきました。実際に入職してみると、ケアマネージャーへの環境はとても手厚いと感じています。ケアマネージャーには資格の更新研修がありますが、ここでは業務として参加でき、費用も法人が負担してくれます。カバンなど、仕事に必要な物品も支給されます。個人の資格ではあっても、法人のために働いている。その部分をきちんと支えてくれるので、とても働きやすいです。改めて、ケアマネージャーという仕事を大切にしている法人だと感じています。
面接では、もう一つ心を動かされたお話がありました。「宇治市南部から城陽市にかけて、2つ目のケアプランセンターを考えている」というものです。自分が生まれ育った地域に貢献したい。その思いが強くなり、入職を決めました。
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宇治病院ケアプランセンターの紹介

地元の「ケアマネ待ち」を減らしたい。宇治と城陽の境目に開いたケアプランセンター大久保
入職直後から開設準備に携わり、半年後の2022年10月に「ケアプランセンター大久保」を開設しました。立ち上げから管理者を務めています。
事業所があるのは、宇治市と城陽市のちょうど境目です。この地域はもともと居宅のケアマネージャーが不足していました。ケアマネージャーが決まるまで4〜5か月待つ方も多く、急いで介護サービスを使いたいのに使えない方が大勢いる状況でした。今もその問題がすべて解消されたとは思っていませんが、少しでもケアマネージャー待ちの状況を解消できるように取り組んでいます。
二つの市にまたがる立地ならではの特徴もあります。宇治市役所にも城陽市役所にも足を運ぶので、事業所では「今日はどっちの市役所に行くの?」という会話が交わされます。宇治市と城陽市では、ちょっとした手続きやルールが違います。その両方を知っているのが、私たちの事業所らしさだと思います。
法人全体でケアマネージャーの人数が多いので、いろいろな人の意見を聞けるのも強みです。一方で、管理者としては、さまざまなケースへの対応や電話も多く、忙しさもあります。それでも、これは自分が望んでいた仕事です。仲間にも恵まれ、楽しくやらせてもらっています。

退院から自宅へ。病院を持つ法人ならではのチームケア
これまで働いてきた法人とあじろぎ会の大きな違いは、病院を持っていることです。入退院の連携が多く、宇治病院を退院された方の在宅支援につながるケースも少なくありません。事業所内研修や法人研修では病院のスタッフから学ぶ機会もあり、これまで知らなかった医療面の知識も身につきます。これは病院のある法人ならではの強みだと思います。
法人内には病院のほか、老健や特養、ケアハウスなどの施設、訪問診療、訪問リハビリ、訪問介護、福祉用具などの事業所もあります。ご利用者様の状況に合わせ、法人内外を問わずチームケアを行うことも、法人内で包括的に支援することもできます。
印象に残っているのは、宇治病院から退院してこられた、パーキンソン病のご利用者様です。1〜2年ほど担当し、法人の訪問診療や訪問看護、ヘルパーなど、さまざまなサービスを組み合わせて支援しました。
退院当初はほとんど動けない状態でしたが、薬の調整がうまくいき、少しずつ動けるようになりました。食事も取れるようになり、「もう少し回復したら散歩に行けるかな」というところまで来ていたんです。
その後、別の病気でお亡くなりになりましたが、ご家族からは「もう自宅には戻れないと思っていたのに、家に帰してくれてありがとうございました」と言っていただきました。関わった事業所の方々と一緒にご家族のもとを訪ね、お話を重ねる中で、ご家族の心の負担も少しずつ和らいでいったように思います。
ご家族や事業所の皆さんと、同じ目標に向かって一緒に頑張れたこと。それが何よりも心に残っています。情報を共有しながら支援する「チームケア」の大切さを、改めて実感したケースでした。

1人で抱え込ませない。2チーム制と先輩同行で育つ教育体制
ケアプランセンター大久保は、もうすぐ1人増えて7人体制になります。経験年数は、私ともう1人の主任ケアマネージャーが17年ほど。そのほかは4年半、4年、2年、1年半と幅があります。本部のケアプランセンターで経験を積んでから来たメンバーもいれば、ケアマネージャーとして働くのはここが初めてというメンバーもいます。
事業所内は2つのチームに分かれ、それぞれに主任ケアマネージャーをリーダーとして配置しています。入職後の2〜3か月は、分からないことも多いと思います。1人で動かないよう、訪問やモニタリングなどの初めての業務には先輩が同行して教えています。
チームの中ではOJTで知識やノウハウを共有しています。教えることは自分の学びにもなるので、リーダー以外のメンバーにも、研修の講師や現場への同行をお願いしています。チームを問わず、相談しやすい環境づくりを大切にしています。
ケアマネージャーは単独で動くことが多い仕事です。困難事例を1人で抱え込んで行き詰まらないよう、定期的に声を掛けるようにしています。場合によっては2名体制で対応することもあります。職員が体調を崩したときには、担当以外のケアマネージャーが代わりに訪問したり、会議に出席したりして支え合ってきました。家族の事情などで休む必要があるときも、お互いに協力し合える職場でありたいと考えています。

穏やかで前向きな仲間と。人と関わるのが好きな方へ
メンバーは男性4人、女性3人です。いちばん若いのは30代の男性で、2人のお子さんを育てながら働いています。
みんなに共通しているのは、とても穏やかなところです。そして前向きで、難しい相談を受けても、まず一緒に考えてくれる人が多いと感じます。事業所は駅から近く、電車で通勤しているメンバーもいれば、自転車やバイクで通っているメンバーもいます。宇治市や城陽市のほか、少し離れた地域から通っている人もいます。
ケアマネージャーに向いているのは、人と関わるのが好きな方だと思います。知識や経験は、実務の中で身につけていけます。ただ、コミュニケーションの力は、人に興味がなければなかなか伸ばせません。経験の有無は問いません。ケアマネージャーとして働きたいという思いがあれば、大歓迎です。
ご利用者様やご家族、各事業所、行政と関わることが多く、大変な場面もあります。それでも、とても重要な役割を担う、やりがいのある仕事です。失敗も成功も一緒に分かち合える職場を目指していきます。ぜひ、私たちの仲間になってください。
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
ケアマネージャー募集中!
社会福祉法人あじろぎ会・宇治病院の在宅支援部では、ケアマネージャーを募集しています。ケアプランセンター大久保では、チーム制のOJTや先輩の同行で、経験の浅い方も安心して業務を覚えられます。更新研修は業務扱いで、費用は法人が負担します。病院を持つ法人ならではの医療連携も学べます。宇治市・城陽市エリアで、地域の在宅生活を支えたい方のご応募をお待ちしています。採用情報・エントリーは下記よりお気軽にお問い合わせください!
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