若手セラピストが成長して、やりたいことにチャレンジできる環境を目指して
関西医科専門学校 理学療法学部を卒業後、大阪府内の病院に就職。慢性期・老人保健施設で経験を積んだ後、専門学校に教員として勤務。2020年4月に社会福祉法人あじろぎ会 宇治病院に入職。患者さんの治療等の臨床業務のほか、病棟チームの管理・部内の人材教育・研修の役割も担っている。
(大阪府枚方市から電車で約1時間かけて通勤)
▼目次
・私の理学療法士キャリア
・多職種チームで協働できる環境
・リハビリテーション部の新人教育
・働きやすい環境
・今後の目標
私の理学療法士キャリア
学校を卒業後は慢性期病院に就職し、4年ほど勤務しました。その後、同法人内の老人保健施設に異動して約1年勤務しました。理学療法士として6年目の時に、専門学校に転職し、教員として約5年働きました。
教員としての仕事はとても楽しかったのですが、私自身の臨床経験が浅い段階で入っていたため、『学生に伝えていることが浅いのではないか』という思いも持っていました。教員として5年間勤務していると、卒業生たちがセラピストとしてのキャリアを積んでいくのを見たり、学生時代の同期たちは臨床で多くの経験を積んでいました。そのような背景もあり、もう一度臨床に戻って教員としての経験も活かしながらセラピストとしての経験値を上げたいと考え、宇治病院に就職をしました。
入職してから経験できていること
宇治病院のリハビリテーション部には多くのセラピストが在籍しており、回復期リハビリテーション病院と同じくらい手厚くリハビリを提供できる体制にあります。地域に密着した宇治病院では、ご高齢の患者さんも多く、幅広くさまざまな疾患・症例を経験することができます。私自身もこれまでなかった疾患の方を診る機会もあり、新しい臨床経験を積むことができています。
また教員としての経験も活かして、部内教育体制として個々の成長を見据えた教育研修プログラムを組んでいます。教育体制を強化して、年数を重ねてくると、徐々に部内全体のレベルアップが図れていますし、若手セラピストに指導を任せることもできるようになってきています。成長していく若手を頼もしく感じるとともに、成長していく過程を見ることができて嬉しく、やりがいを感じています。
多職種チームで協働できる環境
いち理学療法士として患者さんに向き合っていくことはもちろんですが、チームで協力して関わることが重要だと考えています。
セラピスト個々が技術を提供して治療する・その効果を判定するといったことはもちろん大事ですが、リハビリの時間だけでは限界があります。それ以外の時間をどう過ごしてもらうかがとても大事になってきます。例えば、患者さんの療養生活環境を変えることによって動作を促すことにつながることがあります。セラピストが病棟看護師や看護補助者と一緒になって、療養生活環境の中でどのような工夫ができるかまで一緒に考えていくことが、患者さんへのより良いケアやリハビリの提供につながっていきます。
当院では医師や看護師、コメディカルのスタッフと協働し、意見交換やカンファレンスをたくさん行っています。そこで理学療法士としての意見を述べることも多いですし、病棟と協力して季節のイベントを行うこともあります。このような意見交換が行いやすい環境は、理学療法士・セラピストにとっても働きがいある職場だと思います。
リハビリテーション部の新人教育
新人教育では、新人セラピスト1名に対して主な指導者(プリセプター)2名+チームスタッフでのフォロー体制をとっています。一般的な臨床業務や書類の不備がないようにフォローする(後方から後押しする)形で指導を行っています。また、プリセプターのミーティングを月に一回実施しており、時期に応じた指導を行うとともに方向性の確認やプリセプターの指導に対する不安の解消を図っています。このように新人セラピストだけでなくプリセプターも成長できるようにフォローしています。
院内研修も盛んで、新人セラピスト対象のスターター研修をはじめ、全セラピスト向けの研修も行っています。回数は月に2-3回程度で、内容は呼吸器・心疾患関連や運動器関連、ADL関連と幅広く勉強できるコンテンツを用意しています。実技研修は主に若手セラピストが対象ですが、動作介助練習や関節運動治療の方法、エクササイズなどを行っています。一日30分を2-3ヶ月程度練習しています。
新人セラピスト・若手セラピストがじっくり時間をかけてできることを増やし、やりたいことにチャレンジできるようなチームを作り、それを後押ししていければと考えています。
育休の取得、働きやすい職場環境
新人・若手から10年以上の経験のあるスタッフまで、バランスよく在籍しています。中途採用者も多く、様々な経歴のあるセラピストが在籍しています。各々が相談しやすい環境であり、意見交換・ディスカッションも行いやすいです。何か困ったことがあると業務をお願いすることも多く、本当に頼りになる人たちばかりです。
私事ではありますが、育児休暇を取得させていただく予定です。職場には迷惑をかけますが、頼りになるスタッフばかりなので、上手に業務の継続をしてくれると信じています。
今後の目標
現在、大学院で研究法を学んでいます。呼吸器疾患のリハビリについて見識を深め、そこで学んだことを職場で活かしていきたいと考えています。
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
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幅広い疾患・症例を経験できる宇治病院リハビリテーション科では、入職後も動作練習など十分な練習機会を持って実践に入っていける環境・教育体制が整っています。あなたのセラピストとしてのキャリアを宇治病院で輝かせてみませんか?興味のある方は、お気軽に見学にいらしてください!