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訪問リハビリ未経験でも挑戦できる。回復期病院から転職した理学療法士が語る「1人で行くけれど、1人ではない」現場

京都府宇治市にある社会福祉法人あじろぎ会宇治病院訪問リハビリテーションで働く理学療法士

訪問リハビリテーション 理学療法士 Tさん

佛教大学理学療法学科を卒業し、2021年に理学療法士免許を取得。滋賀県内の回復期リハビリテーション病院で4年間、入院でのリハビリテーション業務を中心に経験を積み、最後の半年間は同院の訪問リハビリ・外来リハビリも兼任。2025年6月に社会福祉法人あじろぎ会・宇治病院へ入職し、現在は訪問リハビリテーション課で訪問リハビリ業務を担当している。

▼目次
・未経験で、訪問リハビリへの転職
・同行訪問・2人担当制という安心感
・同じ法人内に揃う連携先
・定時で帰れる訪問リハビリの1日
・訪問リハビリ未経験でも挑戦できる

実習でも見たことがなかった、訪問リハビリという領域への好奇心

理学療法士を志したきっかけは、高校時代に理学療法士の先生にお世話になったことでした。そのまま大学で理学療法を学び、卒業後は滋賀県内の回復期リハビリテーション病院に新卒で就職しました。回復期リハビリを中心とした病院で、担当していたのは入院でのリハビリです。

訪問リハビリに興味を持ったのは、「1人で車に乗っていろいろと回るのも、仕事のスタイルとして面白そう」と思ったことがきっかけです。実習でも急性期病院、回復期病院、維持期の病院と一通り見てはいましたが、訪問リハビリは見たことがありませんでした。実際どんな感じなのだろう、と興味がありました。

とはいえ、セラピスト1人で訪問するにはある程度の経験も必要だと理解していました。そう思って興味だけを持ち続けていたときに、ちょうど院内でアンケートがありました。「他にやりたいことはありますか?」という設問で訪問リハビリに手を挙げて、入院リハビリと訪問リハビリを兼任させてもらうことになりました。

京都で訪問リハビリ一本の転職。車で回れる働きやすさとセラピストの人数

転職を考えたのは、京都へ引っ越したことがきっかけです。先に伏見へ引っ越し、しばらくはそこから滋賀県まで通っていたのですが、やはり通勤時間がかなりかかる。それなら京都で探そうと考えました。探す軸は、もう訪問リハビリ一本でした。

いくつかの職場を見ていく中で自分の中で大きかったのが、車で訪問して回れるという点です。市内だと原付や自転車で回るところが結構多いようなのですが、働きやすさという面で、車は結構なアドバンテージなのかなと思いました。

そしてもう一つ、宇治病院の訪問リハビリテーション課はPT・OT・STのセラピストの人数が、他の事業所と比較して多いと感じました。いろいろな方の意見を聞くことができる。経験が少ない自分にとって、それはとても心強いことでした。訪問リハビリの経験は半年の兼任だけでしたので、聞ける相手が多い環境であることは、そのまま安心材料になりました。

京都府宇治市にある社会福祉法人あじろぎ会宇治病院訪問リハビリテーションで働くセラピスト

訪問リハビリ未経験の不安と、同行訪問・2人担当制という安心感

入院のリハビリと訪問リハビリでは、まず環境面が大きく違います。院内であれば医師や看護師がいますが、ご利用者様の生活環境では自分1人です。伺ったときに何があるか分からないので、常に自分の判断が合っているのかという不安はありますし、緊急時に誰へ連絡するのかといったことも、常に頭に入れておかなければいけません。

ただ、宇治病院の訪問リハビリテーション課は、所属長や職責者とすぐに連絡が取れることが多く、その場で指示を仰ぐことができます。入職して最初も、先輩方への同行から始まりました。さまざまな疾患のご利用者様に同行させていただけるので、1人で訪問する際のイメージがつかみやすいと思います。

さらに当課では、1人のご利用者様を2人のセラピストで担当する形をとっています。週2回リハビリがある方でも、2回とも自分が伺うわけではありません。訪問から戻ってから互いに評価を共有することもありますし、スケジュールが合えば2人で同行して、その場で教えてもらうこともできます。もう1人にも見てもらえるというのは、自分の中ではとても心強いです。

こちらから聞けば先輩方はしっかり答えてくださいますし、かといって過度に干渉されることもまったくない。ちょうどいい距離感だと感じています。

京都府宇治市にある社会福祉法人あじろぎ会宇治病院訪問リハビリテーションで働く理学療法士

在宅ならではの目標設定と、車椅子へ自分で移れるようになったご利用者様

目標に対して訓練を実施していく過程自体は、入院でも訪問でも変わりません。ただ訪問リハビリでは、目標の設定が明確にならない場合もあります。治療をして機能を回復させ、元の生活へ戻すという分かりやすい目標がある病院とは違い、はじめは難しさを感じていました。気づいたのは、ご家族様やケアマネジャーさん、利用されているサービスの方々と情報共有をする中で、目標は決まっていくのだということです。

印象に残っているのは、退院されてすぐに訪問リハビリで入らせていただいた方です。入院中はあまり体調が良くなく、退院後のリハビリとして、正直なところ漠然と入ったという状態でした。ご自宅に戻られてから体調も少しずつ回復してきました。体調が悪いときに目標の話をされても、先が見えないと感じられると思うんです。良くなってきたタイミングで入れたので、改めてご本人の具体的な希望を伺うことができました。

ただ、ご本人の希望は希望であって、実際の生活で介助をされるのはご家族様です。ご家族様はどうなってほしいのか、ご本人はどうなりたいのか。そこをすり合わせながら、ケアマネージャーさんや福祉用具の担当の方と一緒に目標を決めていきました。

はじめはベッドで寝ておられて、起き上がることすらできない状態でした。それが今では、ご自分で車椅子へ移れるようになっています。ご本人も「良くなった」と言ってくださいますし、ご家族様も、はじめはすごく介助が必要だったけれど今はほとんど手伝うことがない、とおっしゃっていました。

目標の決まり方は入院リハビリとまったく違いますが、ご利用者様が希望されたことを達成できたときのやりがいは変わりません。むしろ入院だと「みんなで達成した」という感覚なのに対して、訪問リハビリは1人で伺う分、やりきった感がとても大きいです。

訪問看護・ケアプランセンター・福祉用具。同じ法人内に揃う連携先

社会福祉法人あじろぎ会 宇治病院は母体が大きく、同じ法人内にケアプランセンターも訪問看護も、福祉用具の事業所もあります。ご利用者様の全員がそこを利用されているとは限りませんが、同じ法人内で連絡が取れることが多く、連携は取りやすいと感じています。

入院でのリハビリのときは、電話連絡をすることがほとんどありませんでした。それが訪問リハビリになってから、他へ連絡することがすごく増えました。同じ法人内であれば電話もかけやすいですし、顔見知りなので話もしやすい。そこは、訪問リハビリに初めて挑戦される方にとっても、スムーズに入りやすい1つのメリットかなと思います。

京都府宇治市にある社会福祉法人あじろぎ会宇治病院訪問リハビリテーションで働く理学療法士

PT・OT・ST混合のチーム体制と、意見が通る業務改善のミーティング

訪問リハビリテーション課内では、役職者の下に複数人のメンバーから成るチーム体制があります。経験年数はあまり関係なく、職種もバラバラなチームになっています。理学療法、作業療法、言語聴覚とそれぞれ全然違うので、お互いに得意分野があって、日頃から分からないことを互いに聞きやすい環境です。

チームでは定期的にミーティングもあります。頻度は月に1〜2回ほどですが、困っていることや業務改善について話し合います。「前のところではどうだった?」とか「今の業務で改善できると思ったことはあるか?」と聞いてもらって、良くできるところはどんどん良くしていこうという雰囲気です。意見は結構通るほうかなと思います。

賑やかと黙々のメリハリ。定時で帰れる訪問リハビリの1日

1人で訪問している時間が長いとはいえ、職場の雰囲気は割と賑やかなほうだと思います。ただ、メリハリがしっかりしています。休憩時間は皆さんご飯を食べながらしゃべっていますし、業務時間内は切り替わって黙々と業務をしている。空いた時間で書類を作成しなければいけないので、自然とメリハリがついているのかもしれません。

残業についても、お子さんがいらっしゃる方も多いこともあって、皆さん定時になったらしっかり帰られます。休みも取りやすいですし、バランスはすごくいいかなと思います。

京都府宇治市にある社会福祉法人あじろぎ会宇治病院訪問リハビリテーションで働く理学療法士

訪問リハビリで求められる、こまめに共有できる力

僕は訪問リハビリの中では一番経験年数が下なのですが、先輩方を見ていて共通していると感じるのは、自分からしっかりコミュニケーションを取れる方が多いということです。

訪問リハビリの現場では、自分しか見ていないことが結構多くあります。だからこそ、他の職種の方や、同じ方を担当されているケアマネジャーさん、看護師さんへ、しっかり、しかもこまめに情報共有ができる。そこは自分も見習わないといけないところだと感じています。

京都府宇治市にある社会福祉法人あじろぎ会宇治病院訪問リハビリテーションで働く理学療法士

訪問リハビリ未経験でも挑戦できる、宇治病院という入り口

宇治病院の訪問リハビリテーション課は、PT・OT・STのセラピストの人数が他の事業所と比較して多いと思います。そのため、いろいろな方の意見を聞くことができます。経験が少ない自分にとって心強いと感じたことが、ここで働くことを決めた理由でもあります。訪問リハビリに初めて挑戦する方でも働きやすい職場だと思います。

最初は先輩の同行から始まり、1人のご利用者様を2人で担当する体制もあります。同じ法人内に連携先の部署があるのでコミュニケーションも取りやすい。お子さんがいらっしゃる方も多く、ワークライフバランスの取りやすい環境です。

(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)


訪問リハビリスタッフ募集中!

社会福祉法人あじろぎ会・宇治病院の訪問リハビリテーション課では、PT・OT・STのセラピストが在籍し、訪問リハビリが未経験の方でも安心して始められる体制を整えています。入職後は先輩への同行訪問からスタートし、1人のご利用者様を2人で担当する体制、所属長・職責者へすぐ相談できる環境があります。訪問はすべて車で回れるため移動の負担も少なく、同じ法人内のケアプランセンター・訪問看護・福祉用具事業所と連携しながら在宅生活を支えられます。JR・京阪「黄檗」駅から徒歩8分、京都・宇治エリアで在宅リハビリに挑戦したい方、まずは見学からでも大歓迎です。採用情報・エントリーは下記よりお気軽にお問い合わせください!

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