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Interview

看護師の私が、宇治病院で2度の出産・子育ての両立ができた理由

京都府宇治市にある社会福祉法人あじろぎ会宇治病院で働く看護師

看護師 北本|3西病棟(地域包括ケア)

看護学校を卒業後、医療型障害児入所施設・療養介護事業所(旧・重症心身障害者施設)に新卒で入職。結婚・転居を機に退職し、クリニックでのパート勤務を経て2015年12月に社会福祉法人あじろぎ会 宇治病院に入職。2度の出産を経験し、産休・育休・時短勤務など社内制度を活用しながら長く勤務。

▼目次
宇治病院を選んだ理由
出産・子育てとの両立
宇治病院で経験できること
後輩指導・人材育成
今後の目標

私の看護キャリア

看護学校を卒業後は、医療型障害児入所施設・療養介護事業所で看護師キャリアをスタートしました。その後、結婚をして主人の仕事の関係で転居し、しばらくはクリニックでパート勤務をしていました。再び転勤で京都府宇治市の方に戻って来て、社会福祉法人あじろぎ会 宇治病院に中途で入職をしました。

現在は実家の近くに引っ越して、車で約1時間かけて通勤しています。

宇治病院を選んだ理由

私はこれまで看護師として急性期での勤務経験がありませんでしたが、新卒で入職した医療型障害児入所施設・療養介護事業所では、人工呼吸器の管理や精神症状・行動障害の方に対する看護などを経験していました。宇治病院では対象となる患者さんのご年齢が違いますが、これまでの私の経験が活かせるところがあるのではと思い、入職を希望しました。

また、面接・見学の際に「ママさん看護師がたくさん活躍している」ということをお聞きし、将来的には子どもを授かりたいと考えていたので、「出産・子育てへの理解が高い環境」ということも入職の決め手となりました。

京都府宇治市にある社会福祉法人あじろぎ会宇治病院で働く看護師

出産、子育てとの両立

現在は2人の子どもの子育てをしながら働いています。実は1人目を授かるまでに時間がかかっていて、不妊治療にも通いました。不妊治療を受けるにあたっては病棟師長にも相談をさせていただき、周りの看護師の方々にもたくさん配慮をしていただきました。

先輩ママさんに限らず、まだ結婚されてない同僚スタッフも通院のために勤務を調整してくださったりして、とても助けていただきました。無事子どもを授かれた時には、病棟の皆さんにも祝福していただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。

柔軟な勤務形態

1人目と2人目の出産を経験し、産休育休もしっかり取らせていただきました。復帰後は、夜勤は免除していただき日勤帯のみの勤務をしています。私の場合は、自宅からの通勤時間も約1時間かかってしまうので、子どもの保育園の送り迎えに間に合うために9時〜16時の時短勤務で今は働かせていただいています。

まだ上の子が4歳・下の子が2歳なので、急に熱を出したりすることもあります。一度、保育園から呼び出しがあった時には、周りのスタッフ達は「当たり前にあることよ。早く帰ってあげて」という反応で、とても心強かったのを覚えています。

京都府宇治市にある社会福祉法人あじろぎ会宇治病院で働く看護師

宇治病院で経験できること

以前勤めていた医療型障害児入所施設・療養介護事業所では、ほとんどの方がずっとそこで暮らされる方々だったため、宇治病院で看護師として働き、「退院支援」について新しく学ぶことが多くあります。

患者さんご本人だけでなくご家族様のご意向にも寄り添いながら、退院先はご自宅が良いのか介護施設が良いのか考えていく。地域連携室のソーシャルワーカーやケアプランセンターのケアマネジャーといった多職種の方々と連携しながら退院支援に関わっていく中で、介護保険のことや介護サービスについてすごく勉強になることがたくさんありました。退院後の状況を見据えた視点での看護を経験することができていると感じます。

京都府宇治市にある社会福祉法人あじろぎ会宇治病院で働く看護師

後輩指導・人材育成

育休から復帰してから、実習指導者という形で人材育成にも携わらせていただいています。

私が指導において大事にしていることは、「個々に合ったペースで長く続けていってほしい」ということです。最初はできないことも多く、ついついマイナス思考になりがちです。「私にはできない」と投げやりにならずに、出来ていること・プラス面に目を向けてもらって、小さな積み重ねでもいいから長く続けていくことの大切さを伝えるようにしています。

諦めずに前を向いて自分のペースで進んでいけば、必ずいつか身になって見える世界・経験できることが広がっていくので、プラス面に目を向けられるような指導を心がけています。

京都府宇治市にある社会福祉法人あじろぎ会宇治病院で働く看護師

今後の目標

子育て・家庭と両立しながら長く看護師を続けていくことが目標ですが、今関わらせてもらっている「後進育成」は私自身も経験を積み、より深めていきたいと考えています。

看護師が一人で頑張るよりも、やっぱり『チームの力』の方が大きい。そのためには若手がしっかり育っていくことが大切です。みんな理由は違えど、看護師という道に踏み込んできた人たち。そんな人たちが「看護師をやってきて良かった」と思ってもらえるように、個々のペースに合った指導をしていきたいです。

(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)


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