無資格・未経験で医療・介護業界に飛び込んだ私が、宇治病院で介護福祉士として目指すもの
陸上自衛隊で自衛官とした働き、その後医療・介護の道へ。2017年10月に社会福祉法人あじろぎ会 宇治病院に看護補助者として入職。無資格・未経験から経験を積み、介護福祉士の資格を取得。
▼目次
・宇治病院で介護福祉士を目指した理由
・受け持ち制で職員のい意識が向上
・新人教育・フォロー体制
・仕事のやりがい
・今後の目標
介護の仕事を志したきっかけ
「困っている人を救いたい」という思いから自衛隊に入隊しました。災害等が発生した際には被災地に赴き現地で救済にあたるのですが、『より日常的に、身近なところで人助けがしたい』と考えるようになり、医療・介護の道へ進むことを考えました。
宇治病院には看護補助者として入職し、介護の資格も経験もないところからスタートしました。そこで良い先輩方に出会い、「これからは介護職一本でやっていこう」という気持ちが固まり、先輩看護師の勧めもあって介護福祉士の資格取得を目指しました。
宇治病院で介護福祉士を目指した理由
病院によっては看護補助者の仕事は雑用がメインで、看護師とは分けて捉えられるところもあるようですが、宇治病院の先輩スタッフ達は『看護師と看護補助者が協働して病棟を動かしていくべき』と考えておられる方々でした。また、私が入職した時に指導に当たってくれた先輩スタッフは介護福祉士の資格を持っていて、専門的な知識をきちんと持った上で患者さんの介助・支援にあたり、看護師のサポート業務を行っていました。
無資格・未経験でも看護補助者の仕事はスタートできますが、私はその先輩のように介護福祉士という国家資格を取得し、専門的な知識を持った生活援助のプロとして「宇治病院における介護福祉士/看護補助者の役割の確立・向上」を推進していきたいと考えました。
受け持ち制で職員の意識が向上
私が働いている3東病棟(医療療養)では、宇治病院で初めて介護福祉士が受け持ち制で患者さんを担当するようになりました。狙いとしては、「担当する患者さんに対してどういったことができるか?」と介護福祉士が責任感を持ち、自分たちで考える力を発揮してもらいたいと考えたからです。師長や看護部長に新しく取り組みたいことを伝えた時には「患者さんのプラスにもなることだから是非やってみよう」と言っていただけました。
今のところ、みんなの意識も高まってきている手応えを感じています。今までは研修等で勉強したことが実践までは繋がっていない印象でしたが、「患者さんのために何かしてあげたい」という意識が高まったことで、個々が学んだことを現場で実践しようとする場面が増えたように感じます。看護補助者が集まって話し合う時には「私は患者さんにこういうアプローチをしているよ」といった発表が出てきて、良い取り組みが共有できるようになってきています。
今後は介護福祉士だけでなく、特に資格等を持っていない看護補助者も受け持ち制でやっていけるように指導・フォローしていこうと考えています。
新人教育・フォロー体制
宇治病院で働く看護補助者/介護福祉士たちは、私のように前職では医療・介護とは異なる業界で仕事をしていて、ここで初めて看護補助者の仕事をスタートされる方が半分くらい。介護施設等で介護職を経験してきて病院に移って来た方が半分くらいです。
無資格・未経験でスタートされる方が多い看護補助者の入職後のフォローとして、「ひよこニュース」というものに取り組んでいます。ひよこ(新人)が鷄(一人前)になっていく過程を見える化したもので、そこには新入職員が目標を書いて、それに対する具体策を看護師も含めて病棟全員で共有できるように掲示しています。新人スタッフの成長段階を見える化することで、病棟全体でフォロー・バックアップできるようにしています。
入職してはじめの頃は、基本的にはマンツーマンで先輩スタッフに付いて回りながら介助技術や患者さんとのコミュニケーションを見て学んでもらいます。少しずつできることを増やしていってもらって、「おむつ交換は一人でもできるようになった」といった具合に一つ一つ評価しながら基礎をしっかり身に付けていきます。人によって異なりますが、1〜2ヶ月くらい経った時に一人でできることが増えていたら良いと考えています。
働きやすい環境
主婦の方や子育て中のスタッフも働いています。休日も基本的には希望したところで取れますし、子育て・家庭との両立もしやすいと思います。小さいお子さんがいらっしゃるスタッフの中には、日勤帯だけ働いている方もいます。働き方が選べて、さまざまな事情や希望を持った方も働きやすい職場です。
仕事のやりがい
一般的に看護師や介護職の仕事、病院での仕事は『きつい』とか『怖い』『難しい』といったイメージの方が強いと思うのですが、患者さんの笑顔が増えていくところが見られたり、私はとてもやりがいを感じられる仕事だなと感じています。
私の病棟は医療療養病棟なので、患者さんの入院期間も比較的長く、その分患者さんとの信頼関係も長い時間かけて築き上げることができます。日々コミュニケーションを重ねていく中で感謝の言葉をかけられたり、入院当初は食事介助が必要だった患者さんが一人で食べられるようになっていく姿を見ることができたり。自衛隊から20代後半でキャリアチェンジした私ですが、良い先輩スタッフとの出会いなどにも恵まれ、この仕事を選んで良かったなと感じます。
今後の目標
介護福祉士/看護補助者の役割の確立・地位向上を目指してやっていければと考えています。介護福祉士/看護補助者として働くスタッフみんなが、看護師や他職種の方々と対等に協力しながら働けている姿を目標にしています。
介護の資格や経験がない方も、介護施設等での経験がある方も、宇治病院でやりがいを感じながら一緒に働いてみませんか?少しでも興味のある方はお気軽に見学にいらしてください!
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
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